一条工務店と桧家住宅を比較する方が多いみたいで、私のブログでも人気の検索ワードになっています。
私もその二社で悩んだ内の一人で、一条工務店と契約した後に解約、そして、最終的に桧家住宅で建築しました。
両方と契約した私が、一条工務店と桧家住宅を徹底比較していきますよ!
契約した人にしかわからない細かい情報が目白押しです!
一条工務店はスペック至上主義の超合理的ハウスメーカー

まずは一条工務店の特徴から簡単に話していきますね。
新築着工件数で圧倒的No1
一条工務店は新築戸建ての着工件数が年間15,000棟と圧倒的No1です。
現代の情報化社会と一条工務店の数値に現れる高スペック住宅の需要が完璧にマッチしている結果だと思います。
一昔前の家だと見た目からして豪華な家や大きな窓がある家が高級住宅の象徴だったイメージがありますが、今は高性能低価格こそ最高と言う価値観が強くなっていますよね。
スペック至上主義
一条工務店は「家は性能」と言うキャッチフレーズの元、スペック至上主義の家を作り続けています。
- 全地域で付加断熱の超高断熱仕様
- 平均C値0.8以下の高気密仕様
- トリプルガラス標準採用
- 断熱玄関ドア標準採用
- 外壁タイル
- 太陽光パネル一体型のオリジナル屋根
などなど書ききれないくらい、高気密高断熱、そして長寿命に重きをおいています。
建具(住宅設備)はほとんどオリジナル
- 太陽光パネル一体型の屋根材
- 外壁タイル
- 床材
- 床暖房/床冷房(さらポカ)
- キッチン
- お風呂
などなど主要な設備がほぼ全て一条工務店のオリジナルです。
全て自社製品なことに加え、一条工務店の着工件数だからこそできる低価格製造も相まって非常にコスパに優れた建具になっています。
今回の比較対象になっている桧家住宅は年間3,000棟くらいなので5倍くらい着工件数が違います。
これだけ件数が違うと設備のコスパはどうあがいても勝ち目がありません…
オリジナルとは言え設備のほとんどはOEM
一条工務店の住宅設備はオリジナルと書きましたが、実際に1から製造しているわけではありません。
わかりやすいところですと、キッチンはパナソニックのOEM、お風呂はTOTOです。
ちょっと素材や機能を調べたらすぐに分かるので隠す気もないと思います。
各社の既製品から一条工務店が重視するところは上位グレードに、重視しないところは下位グレードのものを使ってコスパがよく見える状態にします。
既製品だとこの天板は最上位グレードしか対応しませんみたいなやつを、一条工務店では天板は最上位だけど他は中位グレードにして安価だけど高品質な設備として売り出しています。
外壁もおそらくパナソニックのキラテックから一部機能を省いたものを使っていますね。
なので似たような効果を宣伝しながらも絶妙に安価にすることができています。
フィリピンの工場で8割完成
一条工務店は設計や製造のほとんどをフィリピンで行っています。
人件費が安いフィリピンで家のほとんどを製造していて、建築現場ではテトリスのようにタイル付きの壁を積み上げていくだけです。
家はどうしても大工さんの腕によるところが大きいです。
しかも、日本では大工さん不足が申告でまともに家を建てられる優秀な大工さんの単価はどんどん上がっています。
1から家を作れるような大工さんに頼むとそのまま家の価格が跳ね上がってしまいますね。
工業化率を上げる=大工さんの人件費を減らせることになるので、一条工務店のコスパは本当に高いんです。
全館床冷房/床暖房
一条工務店は全室に床冷房/床暖房が付きます。
床冷房の方は完璧とは言えず、猛暑日はエアコンが必須ですが冬は本当に快適です。
一条工務店のダメなところは本当に融通がきかない
ここまで一条工務店のいいところばかり書いてきましたが、そんな一条工務店にも弱点があります。
それはとにかく融通がきかないところです。
- 間取りは一条ルールに沿っていないとだめ、実際の設計上問題ないとしても一条ルールが最優先でNGになる
- 住宅設備、例えばキッチンだけはこだわりたいと思っても一条工務店オリジナルの中からしか原則選べない
- 外壁や屋根材も一条オリジナルのものしか選べないので、どの家も同じ見た目になる
- 着工までの打ち合わせ回数が1回2時間の6回しかない(6回目は着工承認で、1回目は挨拶なので実質4回のZoomミーティングでした)
- 一部店舗ではもう少し打ち合わせしているところもあるようですが、契約時に着工日が決まること、図面修正に毎回フィリピンを通す必要があること、など制約が多いので大幅な打ち合わせ増はできません。
- 間取り、建具の選定は基本施主で、次の打ち合わせまでにこのリストから好きなものを選んでおいてくださいと宿題スタイルで話が進む
- 設計からはできるできないの判断しかもらえなくて、こうするともっとおしゃれになりますよみたいな提案は皆無
施主側に設計からデザインまで相当な知識がないといけないので、インスタにあげている施主さんみたいなオシャレな家にするのは難易度が高い
- 設計からはできるできないの判断しかもらえなくて、こうするともっとおしゃれになりますよみたいな提案は皆無
詳しくは私が一条工務店を解約した理由の記事を参照


桧家住宅はコスパ最強のバランス重視ハウスメーカー


一条工務店の話が長くなってしまいましたが、ここからは桧家住宅の説明を始めます!
新築戸建て着工件数は9位の中規模ハウスメーカー
桧家住宅は最近ようやく全国展開された中規模なハウスメーカーです。
新築戸建ての着工件数は年間3,000棟と9位に位置していますが、他のハウスメーカーが苦戦する中で業績を伸ばし続けているイケイケなハウスメーカーの1つです。
全館空調のZ空調を最大の売りにしている
桧家住宅は全館空調に限って言えば業界1位です。
CMなどでも大々的に宣伝しているので、全館空調と言えば桧家住宅とイメージする方も多いと思います。
一条工務店は床暖房/床冷房と床から快適にしようとしているのに対して、桧家住宅はエアコンを最大限活用して家全体を快適にしています。
考え方は全然違いますが、どの部屋でも一定の温度を保とうと言う目的は一致していますね。
他のハウスメーカーでここまで全室の快適さを売りにしているところはないので、一条工務店と桧家住宅はよく比較対象に挙げられるのかなと思います。
桧家住宅はバランス重視でさまざまな需要に対応
桧家住宅はいろいろなことに柔軟に対応してくれるハウスメーカーです。
- 22.5cmやそれ以下の単位でも間取り変更が可能(少額の追加費用はかかります)
- インナーガレージや屋上テラスなどニッチな需要に対してもパッケージを用意
- ホテルライクな洗面台やキッチンなど高級感のあるオリジナル住宅設備あり
- 屋根裏の有効活用で、安価に実質家を広くできる
- 基礎断熱、屋根断熱と木造では珍しい工法で床下(基礎の中)から屋根裏まで快適に
- 吸水不要の加湿器、排水不要の除湿機など目新しいおもしろ商品も多い
標準仕様は本当に一般的ですが、こだわりポイントは高級ラインまでオプションがふんだんにあります。
こんな感じでいろいろな需要に対応した製品が用意されていますので、要件を満たせない人はほとんどいないのではないでしょうか。
標準仕様は普通のラインにしてあるので、それぞれこだわりたいところは好きなだけこだわってください。
こうすることで予算配分しやすいですよと言うメッセージが込められていると思っています。


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一般的な在来工法なので大工さんの腕に左右されがち
桧家住宅は一般的な在来工法ですので、大工さんの腕にある程度左右されやすいハウスメーカーです。
工業化率が高いわけではないので、簡単に言うとミスするポイントが多いのが最大のデメリットだと感じています。
とは言っても日本は在来工法が6割以上のシェアを取っているので、欠陥住宅になる可能性は低いと思いますが…
それでも心配にはなりますよね。
私も業種は違いますが、お客様から受注したものを納品するいわゆる請負をやっています。
自分に置き換えたときに、数千万円の仕事を3ヶ月の納期で受注したとしてノーミスで納品できる自信がありません。
だから余計心配になってしまいます…
桧家住宅の大工は社員
こんな心配性の私なので、色々と桧家住宅に質問しました。
そうしたら大工さんは社員と言う話がありました。
通常の建築現場は下請けの山で、色々な会社を経由して最終的に作業するのは一人親方なんてことが珍しくありません。
いわゆる多重構造になってしまっているので、実際に現場に来てくれる人が当たりか外れかが全く読めないんですね。
その対策として桧家住宅では大工さんを社員ととして囲っているようです。
独立してやっていけるような突出した大工さんはあまりいないかもしれませんが、大外れを引く確率は低いと感じています。
大手企業に外注するのと、零細企業に外注するのだと社会的立場や人材の観点から大手のほうが間違いなく安心感はありますよね。
一条工務店と桧家住宅を徹底比較!
両社の説明が終わったところで、いよいよ比較をしていきたいと思います。
似ているところ、大きく違うところを表にしました。
| 項目/ハウスメーカー | 一条工務店 | 桧家住宅 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 坪単価 | 80-100万円 | 60-80万円 | 商品によるが基本的には桧家住宅のほうが安め |
| 工法 | ツーバイフォー ツーバイシックス | 在来工法+壁工法(ハイブリッド) | |
| 断熱等級 | 断熱等級6(条件次第で7も) | 断熱等級6 | 一条 : Ua値0.25 桧家 : Ua値0.43 |
| 断熱材 | ウレタンフォーム(付加断熱標準) | 吹付け断熱(付加断熱なし) | 性能は同じくらいですが、施工難易度的に吹付けのほうが隙間が少ない可能性が高いと思われる |
| 断熱方法 | 床下、天井断熱 | 基礎、屋根断熱 | 桧家住宅は基礎下から屋根裏まで全部断熱されるので、気密を取りやすい |
| 気密性 | C値0.7保証 | C値0.6保証 | どちらも高気密です |
| 保証 | 初期30年(最大60年) | 初期30年(最大60年) | 大手に引けを取らない保証期間 |
| 空調 | 床暖房/床冷房(さらポカOP) 猛暑日用に個別エアコンも必須 | 全館空調(Z空調) | エアコンか床暖房かの違いでどちらも全室空調 (猛暑日の床冷房は物足りないので壁掛けエアコン必須) |
| 設備 | 一条オリジナル | LIXIL TOTO タカラスタンダード 桧家オリジナル などなど多数メーカーから選べる | 一条オリジナルは既製品の上位と中位を混ぜたグレードのものがほとんど コスパは良いがこだわりたい人はこだわりきれないので良し悪し |
| 特徴 | 工業化率80%+一条ルールの圧倒的合理化による高コスパ | ガレージ、屋上テラス、サウナ、屋根裏活用などニッチなパッケージ豊富で間取りの柔軟性が高い | 一条は良くも悪くも選択肢が少ないので、個性は出せないが失敗しにくい 桧家は選択肢が多く間取りの柔軟性もあるが、決めることが多いので打ち合わせが長引く |
| 打ち合わせ | ZoomによるWebミーティングで1回2時間の打ち合わせを6回 | 基本的に回数制限なし (インテリアや電源周りの打ち合わせは2-3回だけの制限あり) | 一条はとにかく打ち合わせが少なく、こっちが毎回宿題を渡されて全て決めるスタイル。 施主の自由にはできるがアドバイスが貰えない。 桧家は回数制限がないためアドバイスをもらいながらゆっくり決めていける。 |
1.工法が違う
ここからはみなさんが特に気になる部分だけをピックアップして比較していきます。
まず、一条工務店はツーバイフォー(ツーバイシックス)工法で桧家住宅は在来軸組工法と言う根本から違う設計思想になっています。
結論はどっちも変わらない
結論から先に言うと、どちらの工法でも断熱等級6を取れますし、気密性能もC値0.xです。
そして、耐震等級も3以上です。
過去の大地震の倒壊実績を比較しても大きな差はありません。
一条工務店はツーバイの頑丈さや気密性能、工期の短さを売ってきますし、
桧家住宅は在来軸組工法の圧倒的シェアや間取りの柔軟性を売ってきます。
どちらの言い分も一理ありますが、ここで決定するほどの差はないと言い切ってしまって良いと思います。
一条工務店はツーバイフォー(ツーバイシックス)
一般的にツーバイフォー/ツーバイシックスの家は、気密が取りやすく地震にも強いと言われています。
また、壁がそのまま耐震強度を作っているので建築期間が短くなるのも特徴ですね。
一条工務店はこの工法を最大限活かして、フィリピンの工場で外壁にタイルを貼るところまで作ってきます。
現場は外壁付きの壁をテトリスのように組み上げていくだけでほぼ家が完成するんです。
逆にツーバイと言う決められた寸法の木を使った設計なので、細かい融通が利きません。
22.5cmだけここを狭くしたいと言ってもツーバイは決まったサイズなので22.5cmだけ小さくするなんてことが原則できないんです。(やってるところもありますが、それはもはやツーバイなのか…)
そして、壁で耐震強度を持たせている関係上、角地への窓や大開口などが苦手です。
一番負荷のかかる四隅は壁がないといけませんし、大開口にして壁の量が減るとそれも危険です。
桧家住宅は一般的な在来軸組工法
桧家住宅は国内シェア7割位の在来軸組工法です。
柱で耐震強度を出す昔からある工法で対応できる大工さんも多いです。
桧家住宅は在来軸組工法+ツーバイのような壁でも耐震強度を稼ぐモノコック工法と謳っていますが、ほぼ在来軸組工法と同じと考えてよいでしょう。
こちらは柱の間隔に間取りが依存するので、ツーバイのような制約を受けにくいです。
22.5cmだけここは大きくしたいと言った対応が可能なので、用途にあわせて柔軟にサイズを変更できます。
私たちは玄関のサイズでこの技を使って、狭い玄関を少しでも広く見せられるようにしました。
柔軟性もあって、シェアも大きい在来軸組工法の弱点は工期と大工の腕です。
柔軟性があると言うことは大工さんが個別対応することが増えるのとイコールです。
つまり、ツーバイに比べて工期は伸びがちですし、大工さんが大外れだったらまともな家になりません。
大工さんの腕によるところが大きいのが最大のデメリットです。
そうは言っても欠陥住宅の確率なんて本当に低いですし、そんなに問題が起きやすいならこの工法はとっくに廃れていると思っています。
とは言え、工業化率を上げにくい従来の工法が怖いのは怖いですね…
2.断熱、気密性能
こちらも工法が全然違いますが最終的な性能値は大差ありません。
一条工務店のプロモーションが上手なので、一条工務店の圧勝だと思ってしまいますが最終的な結果はそこまでの差じゃないんです。
詳しく解説していきますね。
一条工務店は床下断熱+天井断熱+付加断熱


一条工務店最大の特徴は6地域でも北海道仕様なみの付加断熱が標準仕様になっていることです。
Ua値も0.25とかなり優秀な数字を出しています。
付加断熱とは内壁の外側にわざわざ断熱材を入れる工法です。
通常壁側の断熱は柱の太さ分しか入れられないのですが、柱の外側に1層追加することで断熱性能を向上させているわけです。
工法は床下断熱+天井断熱ですし、断熱材もウレタンフォームなので他は目立った特徴はありません。
一般的な工法ですが、断熱材の厚みとトリプルガラスの性能でUa値0.25を叩き出しています。
- 外壁 : 140mm+50mmのウレタンフォーム
- 天井 : 235mmのウレタンフォーム
- 床 : 140mmウレタンフォーム
- 窓 : 一条オリジナルトリプルガラス
- 換気 : 熱交換率90%の第一種換気システム
と仕様だけみたら圧倒的ですよね。
一条工務店は断熱等級7を目指せる
一条工務店はダンジュと言う、超ゴツい玄関ドアを採用すると断熱等級7を目指すことができます。
子供じゃ開け閉めできないくらい重たいドアですが、現状の最高等級をどうしても取得したい人にとっては魅力的な選択肢ですね。
ダンジュはドアがでかすぎるので、狭小地だと採用できない可能性が高いです。
我が家も道路にはみ出てしまうからと言う理由でダンジュは採用できませんでした…
桧家住宅は基礎断熱+屋根断熱


桧家住宅は一条工務店など大半の木造ハウスメーカーが採用している床下断熱+屋根断熱仕様ではなく、基礎断熱+屋根断熱なのが最大の特徴です。
Ua値も0.43とこれまた優秀な数字を叩き出しています。


そして、桧家住宅はアクエアシルバーやアクアシルバーウォールライトなど断熱性能の計算上は加点されない部分にこだわっています。
簡単に言うと、家をアルミシートで囲っているんです。
アルミシートは断熱材ではないので、断熱性能の数値上は全く加点されませんが、キャンプなどでアルミシートが活躍していることを考えると一定の効果はあるのだと思います。
アルミシートなど全く売り文句に使えないところにこだわっているのが私の推しポイントですw
- 外壁 : 85mmのアクアフォームNEO(30倍発泡吹付け断熱)
- 天井(屋根) : 200mmのアクアフォームLITE(100倍発泡吹付け断熱)
- 床(基礎) : 75mmのアクアフォームNEO(30倍発泡吹付け断熱)
- 窓 : APW330(ペアガラス)
- 換気 : 熱交換率80%の第一種換気システム
気密性能はほぼ同じ
一条工務店はC値0.7保証
桧家住宅はC値0.6保証
と0.1だけ保証の数値に違いはありますが、流石に誤差レベルの差なので同じと考えてよいでしょう。
吹付け断熱のほうが断熱欠損が起きにくい、気密が取りやすいと言われますが、一条工務店みたいにきちんとウレタンフォームを気密施工できるハウスメーカーだったらこれだけのC値を叩き出せるんですね。
両社違いは体感できないレベル
- 一条工務店はUa値0,25のC値0.7
- 桧家住宅はUa値0.43のC値0.6
性能に微妙な違いはありますがどちらも断熱等級6ですし、C値も1を切っていて高気密です。
どちらを選んでも後悔はない性能ですね。
個人的にはここは引き分けと考えて別の部分で決定したほうが良いくらいの差です。
真夏に両社の展示場へ行った時、桧家住宅の方が床下や天井はひんやりしているように感じました。
私たちは全然意識していなかったので、後から思い返せば…くらいの間隔なのですが、実際に注意しながら展示場へ足を運んでみたら体感できるかもしれません。


3.空調が違う
一条工務店は床暖房/床冷房
一条工務店と言えば全室床暖房です。
トイレだろうがお風呂だろうが全部の部屋に床暖房が入っているので家中本当に暖かいです。
正直冬だけ見たら一条工務店より快適な仕様は思い当たりません!
冬に床から暖かい床暖房は本当に最高です。
暖房ではどうやってもこの快適さには勝てませんね。
床暖房だとエアコンと違って乾燥しにくいと思われがちですが、普通に乾燥します。
エアコンだろうが床暖房だろうが加湿器は必須ですので、そこを判断基準にしてしまうと後悔してしまうので注意してください!
床冷房(さらポカ)は微妙すぎる
対して夏は、床冷房と言う珍しすぎる仕様で全館空調を担っています。
床下に温水を流すのが床暖房、逆に冷水を流すのが床冷房です。
これが正直微妙すぎて、6地域の猛暑日は耐えられる気がしません。
部屋は一応28度くらいになるので、部屋でじっとしている分にはなんとか…と言うレベルなんですよね。
施主さんの紹介を見ても壁掛けエアコンを猛暑日用に導入している家が多いので、結局全館空調と言いながら壁掛けエアコン必須とも言える仕様になってしまっています。
結局壁掛けエアコンが必要となると二重に空調を用意することになり費用的にも部屋のデザイン的にも微妙ですよね…
一条工務店も必死に開発していると思いますが、現状猛暑日の対策がありません。
桧家住宅は全館空調(Z空調)


桧家住宅と言えば全館空調ですね!
日本で一番全館空調を施工しているハウスメーカーです。
各階の天井にエアコンをそれぞれ設置、各部屋に空気を送り込んでいます。
それって普通のエアコンを大量設置してるのと同じじゃない?と思うかもしれませんが、全館空調は全然違います。
各部屋に超微風を流し込み、家全体の温度をコントロールするので、壁掛けエアコンで発生する直風問題、足冷え問題が発生しません。
空気が出ているのかどうかわからないくらいの微風で家全体の空調を利かせるので、全館空調は想像以上に快適です。
普通のエアコンとはぜんぜん違うことがわかると思うので、少しでも気になっている人は一度体感してみてくださいね。


全館空調は桧家住宅に軍配
冬だけで考えると一条工務店の床暖房は非常に優秀ですが、夏がどうしても壁掛けエアコンと併用になってしまう弱点があります。
対して、桧家住宅の全館空調(Z空調)はこれだけで1年中快適に過ごせる作りになっています。
追加で壁掛けエアコンを買う必要がないので総合的に見たら空調面では桧家住宅の方が優秀ですね。
4.住宅設備の違い
一条工務店はほぼ全てがオリジナル住宅設備
一条工務店はお風呂もキッチンも窓も太陽光パネルも…ほぼ全てが一条工務店オリジナルの住宅設備です。
選択肢が少なく良くも悪くも悩みませんし、中位グレード以上の設備になるので不満が出ることも少ないでしょう。
オリジナル設備はコスパが良いがこだわりきれない
一条工務店のオリジナル設備は基本的に大手メーカーのOEMです。
例えば…
・キッチンだとパナソニックの上位と中位の中間グレードくらいのもの
・お風呂はTOTOの上位と中位の中間グレードくらいのもの
になっています。
キッチンだと天板は最上位モデルと同じで、引き出しなどは中位グレードと同等にするなど絶妙な塩梅のオリジナル商品にしてコスパを最大限高めています。
一条工務店だとどの家でも同じキッチンやお風呂になるので、本当に設備の選択肢が少ないです。
それでコスパが良いので素晴らしい面もありますが、キッチンだけは最上位グレードにしたい!
逆にお風呂はこだわらないので下位グレードで…
みたいなことができないので、自分のこだわりを入れることが難しくなってしまいます。
また、全てオリジナル設備なので修理も一条工務店に頼むしかありません。
市販品なら街の設備屋さんなどで安く対応できることを考えると、メンテナンスコストもよく計算しておかないといけませんね。
桧家住宅は大手メーカーから自由に選べる
桧家住宅はヤマダグループなので、ハウステックが一応傘下にいますが基本的にはLIXIL、TOTO、クリナップ、タカラスタンダード等の大手メーカーから自由にグレードを選ぶことができます。
オプションも豊富で、キッチンはセントロまでオプションとして格安提供できるようになっていてとことんこだれるようになっています。
窓も標準はAPW330とペアガラスですが、オプションでAPW430(トリプルガラス)に変更できますし、太陽光パネルや蓄電池も数種類から選べます。
選択肢が多い=大量発注できないので、その分一条工務店よりコスパの面では劣ると思われます。
5.契約後の打ち合わせ回数


個人的にはここが一条工務店と圧倒的に違う部分だと感じました。
一条工務店は打ち合わせが6回くらいのZoomミーティングで着工承認まで行く
一条工務店は2週間に1回Zoomで2時間だけ打ち合わせができます。
- 1回目は顔合わせ
- 2回目は間取りの確定(窓の大きさや位置(床から何センチなども含め)、クローゼットの種類(パイプありや棚板の高さなどもこちらで指定)
- 3回目は外壁やキッチン、お風呂など住宅設備の確定
- 4回目は壁紙の確定
- 5回目は着工承認前の最終確認
- 6回目は着工承認
みたいな感じで契約と同時に打ち合わせスケジュールと着工予定日が確定します。
着工予定日が先に決まってしまうので、何がなんでもこの打ち合わせ期間に全てを確定させなければなりません。
また、やり取りは全て配布されたタブレット端末から行います。
次の打ち合わせまでの2週間で設計士から出された宿題をこちらでこなす
もちろん2時間の打ち合わせで住宅設備や間取りが決まるわけないので、事前に宿題をこちらでこなしておく必要があります。
例えば次回が住宅設備を決める打ち合わせだとしたら、2週間の間にタブレットでこちらが希望する住宅設備をすべて選択しておくんです。
その回答を元に設計士と2時間だけ会話して住宅設備は確定します。
一条工務店の一番嫌な部分がこれで、宿題回答時の疑問を解消するタイミングが打ち合わせ時の1回だけなんです。
つまり、宿題回答に困るような大事な部分は、打ち合わせ時に即決するしかありません。
私たちは5,000万円もする買い物で即決することができなかったので、この進め方は本当に苦痛でした。
間取りもZoom中に即決
契約時の仮案間取りを元に1回2時間のZoom打ち合わせで間取りを確定させないといけません。
契約時の仮案+建築士が入ったことによる付加価値の高いアドバイスがあるのかと思いきや我が家はその逆でした。
「この間取りだとルールに引っかかって契約できないので、こういう感じで変更となります。」から打ち合わせがスタートしました。
大事な大事な間取りを変更されてから2時間であーだこーだ言いながら間取りを確定しないといけないタイムアタックが始まったのです。
こんな大慌てで決まった間取りで一生後悔しない自信がありませんでした…
他の一条の施主さんのレベルが高いのか、我が家が狭小地なせいでこんなことになっているのか…
壁紙も見本貸出がなくタブレット画面上の雰囲気で選ぶしか無かった
一番サンプルを見ないと雰囲気がつかみにくい壁紙すらタブレットで選択するようになっています。
タブレット画面上で質感をイメージしながら選ぶしかなくてどうやっても後悔しそうでした。
また、色合わせのアドバイスもないので(アドバイスをもらえる時間はZoomの2時間だけで、しかもインテリアコーディネーターではなく建築士との会話になるのでどこまで参考になるのかもわからない)施主のセンスに完全に依存します。
合理的すぎるがゆえの問題がここにつまっている
一条工務店の契約後については色々と言いたいことがありますが…
一条工務店は何から何まで合理的でコスパの良い家を作っているのだと思いますが、合理的すぎて人の気持ちを介入させる余地がありません。
悩むことが許されないスケジュールで進んでいくことに私は耐えられませんでした。
桧家住宅は打ち合わせ回数無制限
桧家住宅は打ち合わせ回数無制限です。
厳密には間取り確定までの営業と設計士が入った打ち合わせまで無制限となります。
後は電気関連の打ち合わせも着工日までなら何度でも打ち合わせ可能です。
住宅設備や壁紙などの決定は2回縛りなど、やはりミドルコストメーカーらしい縛りがあります。
一番時間のかかる間取り、一番後悔する電気関連に関しては打ち合わせ回数無制限なのでありがたいです。
住宅設備は事前に設計士ともさんざん会話できますし、キッチンなどは事前にショールームを回ることでほぼ確定の状態まで持っていけます。
壁紙もインテリアコーディネーターと会話しながら決められる
インテリアの打ち合わせは2回しかありませんが、朝の10時から17時までガッツリできるのであれこれ悩みながら話を進めていくことはできます。
ちゃんとインテリアコーディネーターさんなので、このキッチンの色にはこういう壁紙が良いなど色々とアドバイスももらえました。
事前に壁紙サンプルももらえたので、ある程度当てを付けた状態で打ち合わせに臨めましたよ。
一条工務店と桧家住宅を徹底比較のまとめ


非常に長い記事になってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。
読み応えがあって知りたい情報を色々と知ることができたのではないかと思います。
非常に長い記事ですので、最後にまとめとしてそれぞれの特徴を箇条書きして終わろうと思います。
それではまた別の記事でお会いしましょう!
いろんなデメリットを無視してでも最強スペックの家を建てたいなら一条工務店
外観から打ち合わせまで含めて超合理的で良いのであれば一条工務店がコスパ最強です。
- 住宅設備、外装の選択肢がほぼない。
- 全室の床冷房が微妙で、壁掛けエアコンも必須
- 打ち合わせ回数が超少ない。(1回2時間の打ち合わせだけで即決し続けないといけない)
- 打ち合わせと装備の決定はZoomとタブレットで完結される
- ちょっとした間取り変更でも毎回フィリピンに情報を送らないといけないので、2週間待たされる。
日本にいる設計士に決定権はないので、設計士が行けそうと言ってもフィリピンが弾いたら終わり。 - 契約時に100万円を払う。しかも、解約時は建築士が付いた段階で最低でも15万円くらいは減額される。
などなど、合理主義すぎて多大なるデメリットがあります。
量販品を買うならこれでも良いのですが、夢のマイホームと考えていると本当に均一的な家になりやすいので注意が必要です。
- 全地域付加断熱付きの超高性能住宅なのに中価格
- 断熱性能、気密性能はトップクラス
- 耐水外住宅など面白い商品も多数
- 良くも悪くも設備の選択肢がないので失敗しにくい
- オリジナル設備のスペックも上位、中位グレードを混ぜた感じで絶妙に良い状態
- フィリピンで8割生産してくるので大工の腕に左右されにくい安定した品質を担保
- 全室床暖房は本当に最高
- SNS戦略が大当たりで情報量がたくさん
などなど代わりにメリットが多数あります。
家を工業製品と考える人には最高の選択肢になるのではないでしょうか。
全ての面でバランスの取れたコスパ最強の桧家住宅
せっかくの買い物だからとことん悩みたいし、設計士にも相談したいなら桧家住宅
- 中堅メーカーにしては打ち合わせ回数が多い。(間取り確定までは打ち合わせ無制限)
- 全館空調(Z空調)はどのハウスメーカーよりも快適だと感じた。
- 住宅設備の種類が豊富で上位グレードから下位グレードまで選択肢が豊富(普通の中堅メーカーだと上位グレードはOP対象外のことが多い)
- 断熱等級は5と6を選べる
- 気密性能はトップクラス
- 屋根断熱、基礎断熱で家の中全部が断熱される木造では珍しい工法
- 屋上や屋根裏、ガレージ、サウナなどニッチな需要に答えるオプションが多い
- 遮熱シートなど数字に現れない部分のこだわりが多い
などなど、桧家住宅はとにかく融通がきくハウスメーカーです。
こだわりたいところはとことんこだわれるし、割り切るところはとことん割り切れます。
自分の希望が明確な人、装備を自分で選びたい人にとっては最高の選択肢となるのではないでしょうか。
- 色々と選べるがゆえになかなか話が進まない
- 家の見た目の割に思っているほど安くない
- 基本構造がいわゆる普通の家なので積水ハウスみたいな高級感は出しにくい
- 全館空調のダクトのせいで天井が一部下がってしまう
- SNS戦略がハマってない。 情報量が少ない
桧家住宅はこれと言ったデメリットがないのも特徴だと思います。
この価格帯のハウスメーカーでここまで設備を自由に選べるところはなかなかありません。
デメリットはないけど思ったよりも安くない、全館空調以外の特徴が目立ちにくいなどストロングポイントの訴求が弱い。
などの理由で流行っていないのかなーと思います。
Xやインスタ、YouTubeなどのSNSも力は入れているようですが、圧倒的に情報量が少ないです。
その時点で露出負けしているので候補になりにくいですよね。
私は最終的に桧家住宅と契約
最初は一条工務店と契約
私たちはとにかく性能重視で家を探していて、一条工務店とすぐに契約しました。
性能が良くて中価格帯なら契約しない理由が無いというくらいの勢いで契約しています。
しかし、打ち合わせが進むにつれ、私たちが思い描いている理想の家になる気がしなかったので途中で解約しています…
私たちが求める性能の中にキッチンやトイレ、空調などの住宅設備も入っていることに当初気づいていませんでした。
もちろん、間取りの自由度も含めてです。


最終的には桧家住宅と契約
その後、全く候補にもなっていなかった桧家住宅を見学したところ、私たちの希望を全て叶えられそうな気がして契約に至っています。
色々と論理武装してからハウスメーカー選びを開始したつもりだったのですが、まだまだ考えが甘かったことを痛感させられました。
私たちみたいに、こだわり部分が多岐にわたる人は積水ハウスや住友林業みたいな高級ハウスメーカーを選ぶのが間違いないと思います。
さすがにそれだと、予算が足りないと言う人は中堅の中でも選択肢が多い桧家住宅が入ってくるのかなーと思います。
私たちは見た目の豪華さは求めていないので最高の選択肢となったわけですが…


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申請をしたからと言って、購入縛りはありません。
契約するかどうか分からないからと、普通に予約してしまうと特典が受けられないので気をつけてくださいね!
私からの紹介経由の場合は、なんと・・・
20万円相当のオプションがプレゼントされますよ!
実質20万円の値引きと考えると相当大きいですよね!
このキャンペーンは本当に好評で、当ブログからもたくさんの方を紹介しています♪
桧家住宅側も紹介のお客様は本当にありがたいので、気合が入ります。
ハズレの営業さんに当たる確率も減りますよ。
ご紹介希望の方はこちらから申し込み!
展示場にはじめて行く人限定のキャンペーンです。
ちょっとだけでも見学してみたいなーって思っている方はとりあえず申請しておいてくださいね!
1. 紹介申請フォームに記入
こちらの申請フォームからご連絡!
2. X(Twitter)からDM
X(Twitter)のDMから「りぃぱぱ」宛にご連絡!
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